番頭新造お茶ひいては
廓の壁面をにらんてあくひの
一大喝振袖新造名ウ代となりてハ
床の屏風にむかつていひきの
一大息ほたて貝に禅味を
あまんし茶碗酒に空寂を
あちハひ大悟のまなこに粋
と野暮とを見破らば
おいらん忽ち馬鹿らしう
拂子を投んソレ
駒下駄のからから喝
達磨さん腰からしもはそもさんか
女をふらす一物もなし
前大徳利 三馬叟戯賛(?)
語注・気付き
*拂子(ほっす)仏教の法要の際に僧侶が威儀を示すために用いる用具(wiki)
*三馬叟 式亭三馬と関係あるか。手鑑4-8-1の筆跡には似ていない。
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